消防設備士はビルメンのプラスになる?取得による3つのメリット

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ビルメンなら取っておきたい資格のひとつとして、「消防設備士」というのを目にすることがありますが、この資格、「わざわざ取る必要はない」という方もいて、取得を迷ってしまいますよね。

こちらのページでは消防設備士がビルメンの仕事でプラスになるのか、といったところから、消防設備士の資格の種類について詳しくご紹介します。

消防設備士の資格を取得しようか迷った方は、消防設備士取得による3つのメリットをチェックしてみましょう。

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気になっている人はチェック!!

ビルメンが就職・転職に有利になるための「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」は別の記事で紹介しています。

目次

消防設備士はビルメンのプラスになる?

消防設備士の資格はビルメンにとってプラスになりますが、必要かどうかといえば、「必須と言うほどではない」といったところです。

ビル等の消防設備に関しては、消防設備会社への委託や外注で対応しているケースが多いので、ビルメンが直接的に点検や整備をすることはほとんどありません。

消防設備士の資格を取得しただけで、実務にそのまま生かして整備や点検ができるかといったら、そう簡単なものでもないのです。

ただし、ビルメンの現場には、必ず消防設備もあり、日々の業務の中では知識があるとプラスになる、ということです。

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消防設備がないと安全は守れない

消防設備士取得による3つのメリット

資格を持っていれば、知識を持っているという証になるので、やはり資格も取得していたほうがいいですよね。

ビルメンで消防設備士の資格取得をすれば、以下の3つのメリットが考えられます。

  • 仕事で役に立つ場面がある
  • 資格手当
  • 転職に有利

これらのメリットについて、さらに詳しく解説します。

仕事で役立つ場面でプラス

ビルメンが直接、消防設備の整備や点検をすることはほとんどないとお伝えしましたが、それでも実務上、消防設備会社とのやりとりをするのはビルメンの仕事です。

打ち合わせや報告時に知識が全くなければ理解や意思疎通が難しい場面もあるでしょう。

消防設備会社との窓口となり、後にビル所有者などに説明をする際にも、知識がなければ不安を与えてしまうことにもなりかねません。

また、ビルメンの職務上、消防設備のトラブル発生などで初期対応が必要となることもあり得ます。

こういった場面で資格を持っていれば、信頼や安心感も違ってきます。

資格手当がプラス

必須ではないといっても、会社側から取得を促されることもあり、会社によっては500円~3,000円といった資格手当が支給されることもあります。

いくらかでも昇給に繋がるのであれば、それだけであなたのプラスになります。少なからず評価も上がるでしょう。

資格試験のための勉強をすることで、より体系的に知識を身につける事ができてので、スキルアップにも役立ちます。

知識だけ持っていても役に立ちますが、どうせなら資格を取得して手当に繋がり、かつ会社へのアピールになったほうが、勉強するにもモチベーションが上がりますよね。

転職にプラス

ビルメンの転職では、資格を持っているほど有利です。中には消防設備士の有資格者を募集しているケースもあり、持っていればマイナスになることはなく、いくらかでもプラスに働いてくれるはずです。

このように、ビルメンにとって消防設備士という資格はプラスになる要素がありますので、迷っているのであればまずは挑戦してみることをおすすめします。

ただし、優先すべき資格としては、ビルメンの場合はビルメン4点セットや、三種の神器といった資格もあり、資格手当もそれぞれ異なりますので、そのあたりもチェックしつつ、効率よく挑むといいですね。

消防設備士とは

消防設備士というのは、国家資格であり、消防設備の点検や整備、工事を行うのに必須の資格です。

消防設備には、大きく分けて

  • 消火のための設備
  • 警報等の設備
  • 避難するための設備

といったものがあります。

消防設備士の種類

消防設備士の資格には種類があり、種類ごとに扱える設備が細かく定められています。

種類対象設備
特類特殊消防用設備
第1類 消火栓、スプリンクラー設備等
第2類 泡消火設備等
第3類 不活性ガス消火設備等
第4類 火災報知設備等
第5類 避難はしご、緩降機、救助袋等
第6類 消火器
第7類 漏電火災警報器

消防設備士の甲種と乙種

消防設備士には、特類から7類という種類があるのですが、それ以外に甲種と乙種という種類があります。

先述の種類の中で、

  • 特類というのは、甲種のみ
  • 第6類と第7類については乙種のみ

となっています。それは、

  • 乙種は消防設備の点検設備ができる資格
  • 甲種は消防設備の点検設備に加えて工事もできる資格

となっているから。

甲種は工事に関する知識も必要となることで、難易度も乙種より高くなっています。

消防設備士 ビルメンでおすすめなのは?

消防設備士の資格種類の中で、特にビルメンが取得しておくべきは乙種第4類です。その他に取得するとすれば、同じく乙種第6類と第7類がおすすめです。

ちなみに、ビルメンでは消防設備士甲種の取得を求められることはまずありません。

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ちなみにワイは甲種第4類、と乙種6類、7類をもっとるで。

ビルメン5点セット

ビルメン4点セットといえば

  • 第二種電気工事士
  • 危険物取扱者 乙種4類
  • 2級ボイラー技士
  • 第三種冷凍機械

の4つの資格です。

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このビルメン4点セットに消防設備士の資格を加えてビルメン5点セットとも呼ばれています。

それほどに、ビルメンには馴染みのある資格なのです。取得しておいて損はありません。

消防設備士の難易度

消防設備士の難易度は比較的低めと言われていて、乙種であれば受験資格もなく誰でも受験可能です。

ですが、資格の合格率は乙種で40%前後ですので、受験対策は必要でしょう。

試験内容としては、筆記試験と実技試験があります。

以下の資格所有者に関しては、消防設備士の試験で一部筆記試験が免除となります。

  • 電気工事士
  • 電気主任技術者
  • 技術士

ただし、消防設備士の資格では、

  • 筆記試験で各科目で40%以上の成績
  • 全体では60%以上の成績
  • 実技試験で60%以上の成績

この3つの条件を全てクリアするのが合格基準となっています。「全体で60%以上の成績」という条件があるため、自分の得意分野の免除によってトータルの難易度がアップしてしまうことも考えられます。

そのため、免除される科目はしっかりと検討して取り掛かることをおすすめします。

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あえて免除をせずに点数を稼ぐのも「あり」

消防設備士の試験は全国各地で開催される回数が異なります。東京では年に3~7回、その他の地域では年1回から数回といった頻度となっていますので、ビルメン4点セットなどと合わせて取得を目指す場合は、あなたの地域での試験日をチェックして優先順位を決めておきましょう。

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監修者のコメント

青木

監修を担当した青木防災(株)の青木です。

消防設備の専門家としてコメントをさせていただきます。

消防設備士試験の難易度は、甲種の方が高く、受験者数が少なく情報が入手しにくい類ほど高い傾向にあるでしょう。

消防法に基づく国家資格「消防設備士」は、消防用設備等の工事・整備業務に従事する為の免許です!

甲種‥工事・整備 乙種‥整備のみ 甲種の消防設備士試験は問題数が多い他、実務に近い「製図」の問題がある分、難易度が高いです。

消防設備士試験の難易度は正直そこまで高くないと(ほぼ一発合格した実体験より)思っていますが、合格率は割と低いです。

合格率が低い理由として、以下の3点が挙げられます。


過去問が出回っていない(試験問題の持ち出しが禁止されている)
普段、見かけない(気にしていない)設備なので問題がイメージしづらい。※業界未経験者の場合
参考書が少ない類がある(特類の参考書は1~2冊しかない!)

要は消防設備士の試験に合格する為の情報を入手しにくいという話です。

上記の「製図(甲種)」と「情報不足」について対策できれば、そこまで難易度が高い試験とは感じないはずですよ。

もちろんビルメンテナンス業務でも消防設備士の免許が必要(≒プラス)になる場面があります。

実務でビルメンさんと関わる機会ありますが消防設備士の免状を持たれている方、多い印象です。

消防設備士が転職を検討する際、主に進路として以下の2択が一般的です。

  1. 同業他社(消防用設備等の設計・施工およびメンテナンス業者、メーカー)
  2. ビルメンテナンス業者

青木防災㈱の様な消防用設備の専門業者は、以下の業態2つが混ざっています。

  • 建設業(工事・整備)
  • ビルメンテナンス業(整備・点検)

よって消防設備士の実務にはビルメンの要素も含まれる為、ビルメンに従事する際にも消防設備士の免状があれば役に立つ場面がある(プラスになる)でしょう。

青木

私の詳しい説明は監修者のページをご覧ください。

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