30代からでもビルメンへの転職は遅くありません。ただし、資格取得はしておいた方がより確実と言えるでしょう。
こちらでは、未経験30代がビルメンへ転職をするために有利な資格や、取得する際に知っておきたいことなどまとめてご紹介します。
まとめて紹介!!
ビルメンが就職・転職に有利になるための「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」は別の記事で紹介しています。
【ビルメン】未経験30代での転職に有利な資格とは
ビルメンは、比較的未経験者でも目指しやすい職業ではありますが、30代という年齢で、より有益な転職をするためには、資格取得も視野に入れるといいでしょう。
年齢問わず、未経験でビルメンを目指す際に有利な資格といえば、よく知られている「ビルメン4点セット」があります。
ビルメン4点セットとは
ビルメン4点セットというのは、下記の4つの資格です。
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者 乙種4類
- 二級ボイラー技士
- 第三種冷凍機械責任者
経験があれば話は変わってきますが、30代未経験でビルメンへの転職を目指すなら、こういった資格を持っていることが最低限のアピールポイントとなります。
未経験30代でのビルメン転職に必要なのは資格を持っていること
未経験の30代といっても、悲観することはありません。ビルメンでは、幅広い年齢層で活躍の場があり、30代といっても若手の部類に入ります。
ただし、30代未経験での転職ですから、最低限なにかしらの関連資格があると心強いでしょう。
ビルメンであれば、30代はそこまで焦る年齢ではありませんが、少しでも待遇の良さを求めるのであれば、35歳の壁を意識して挑むべきです。
どの職場でも、年齢を重ねるほど条件は不利になりますので、無駄に時間を浪費してしまわないように、効率よく資格を取得して、転職を成功させたいですね。
資格は武器になる!
ビルメンに未経験者30代で挑むための資格取得手段3つ
未経験者からビルメンへの転職を目指すために資格を取得するといっても、その方法はいくつかあります。
30代の未経験者がどの方法を選ぶか、これは年齢を考えても大きな分かれ道になる可能性があります。
ビルメン転職に有利な資格を取得するには、
- 職業訓練(ポリテク)受講で資格取得を目指す
- 働きながら資格取得を目指す
- 独学で資格取得を目指す
おおまかにこの3つの方法があります。では、それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
ポリテク受講で資格取得を目指す
30代未経験者におすすめなのは、職業訓練の受講です。
ビルメンを目指すなら、
- ビル管理科
- 電気設備技術科
のふたつの科があります。受講の期間は短期で6ヶ月間。
ビル管理科
ビル管理科は名前の通り、ビル管理に関する知識を学ぶことができます。
- 2級ボイラー技士
- 第3種冷凍機械取扱責任者
- 第二種電気工事士
- 消防設備士
- 危険物取扱者(乙四類)
といった資格を任意で目指すことができます。
電気設備技術科
電気設備科では、電気に特化した内容で、
- 第二種電気工事士
- 第一種電気工事士
- 消防設備士第4類
といった資格を任意で目指すことができます。
ビル管理科は電気設備科と比較して、広く浅くといった内容になるので、ここは自分の適正や目指すべきところによって選ぶといいでしょう。
ビルメンの職業訓練(ポリテク)利用には、
- 資格取得をバックアップしてもらえる
- ほとんどお金がかからない(教科書代くらい)
- ビルメンの基本部分をしっかり学べる
- 転職サポートもある(書類作成や面接練習など)
- ポリテク限定の求人情報
- 同じ目標をもつ仲間と共にモチベーションを維持しやすい
といったメリットがあります。
ただし、希望すれば必ず受講できるわけではないことが大きなデメリットでしょう。
働きながら資格取得を目指す
30代未経験でビルメンの内定をもらうことができれば、働きながら資格取得を目指すといった方法も考えられます。
20代であれば、働きながら実務や資格取得でスキルアップし、さらなる転職を狙うという道もおおいに考えられますが、30代という年齢もあり、ここは慎重に進めたいところでもあります。
独学で資格取得を目指す
ビルメン4点セットは、意欲があれば独学でも無理な資格ではありませんし、いくつかを取得するだけでもレベルアップできます。
独学の場合は特に、取得までの期間などをしっかり決めて挑むことをおすすします。
専門的な試験になるので、実技試験対策などは独学では厳しい部分があるのがデメリットと言えるでしょう。
ビルメンとは~30代未経験者が知っておくべきこと~
資格取得について見てきましたが、ここでビルメンという仕事について改めて見ておきましょう。
ビルメンとは管理やメンテナンスを行う仕事
ビルメンとは、ビルや商業施設のほか、官公庁や病院などの管理やメンテナンスを行う仕事です。
人手不足が深刻と言われる業界で、比較的未経験者でも目指しやすい仕事なのですが、不況時には競争率が高くなる傾向にあります。
ビルメンには
- 系列系ビルメン
- 独立系ビルメン
のふたつがあり、どちらを選ぶかというのは結構重要なポイントになります。特に30代で転職を目指す場合は、ここをしっかりと把握した上で転職先を選びたいところです。
人手不足は売り手市場にもなる。
系列系ビルメン
系列系ビルメンは、親会社があり、主にその親会社の所有するビルの管理をする会社になります。
系列系は親会社があり、安定感や待遇面で独立系ビルメンより良いといった印象があります。
ただし、テナントなどの多いビルなどでは多種多様な業種の方と接したり、利用客と関わる場面もあったりします。また、子会社という立場もあり、ストレスの多い職場も少なくありません。
いい面もややキツそうな面もありますが、30代未経験者で大手系列系のビルメンを目指すのは、なかなかハードルが高いのが現実です。せめて資格を取得しておきたいところです。
さらに言うと、系列系の場合は、35歳以上でさらにハードルがグンと上がりますので、転職を狙うのであれば少しでも早めに行動するのがおすすめです。
独立系ビルメン
独立系ビルメンは、ビル管理専門の会社で、主に営業や入札といった形で仕事を請け負っています。
管理する現場としては、官公庁等公共の施設や、病院などもあります。
系列系ビルメンと比較すると、作業内容がやや楽といった印象があります。官公庁などであれば、テナントや利用客との対応といったことはほとんどありませんし、決められた範囲での作業が多いからです。
独立系ビルメンは、そもそも競争率が低めで、30代未経験者でも転職を叶えられる可能性が高いと考えられます。
ただし、給料が安い、ボーナスや退職金がない、といった職場も多く、将来性を考えると悩ましい部分でもあります。
系列系と独立系で特徴があるんやな。
30代未経験者が狙うならどっち?
職場によって異なる部分ではありますが、大前提として、給料や福利厚生、安定性などを考えると系列系ビルメン、薄給でも仕事の楽さなどを優先させるなら独立系といった選択肢で検討していくことをおすすめします。
30代未経験であっても、あなたに合った職場に有利に転職できるよう、まずは確実に資格取得を目指していきましょう。