データセンターの設備管理とはどういった仕事をするのか、興味深いけどちょっとわかりにくいですよね。
こちらのページでは、データセンターの設備管理の仕事内容から、そこで働くために持っていると有利な資格などをまとめてご紹介します。
あなたの就職や転職先選びの参考にして下さい。

データセンターは社会のインフラ!
ビルメンが就職・転職に有利になるための「ビルメン4点セット」と「ビルメン三種の神器」は別の記事で紹介しています。




データセンター設備管理の仕事内容
データセンターの設備管理というのは、日々安全にデータを管理するための環境を守る仕事。まさに社会インフラとして欠かせない仕事です。
データセンターでは
- サーバーやPCの管理
- 厳重な温湿度管理
- 建物全体のセキュリティ
- 電源の安定供給
- インターネット回線の保守
といった内容を中心とした作業が行われています。



どの仕事も大事な仕事やな
データセンターには、自社で運営しているところもあれば、データセンター企業として様々な企業のデータを預かるといったサービスを提供している会社もあります。
データセンター企業では例えば、
- 富士通株式会社
- 株式会社アット東京
- 鈴与シンワート株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティピー・シーコミュニケーションズ
- 株式会社IDCフロンティア
- 株式会社アイネット
- さくらインターネット株式会社
といったデータセンターがあります。
安心のIT設備環境を整え、日々データを管理をするためには、大きなコストがかかります。自社内で管理するよりは、データセンター企業に任せるほうがコスト削減になり、かつ安心してデータ管理ができるということで、こうした企業が広く活用されています。
データセンターとは


データセンターというのは、サーバーやPCなどのIT機器を設置し、常に正常に動作させるための場所です。
インターネット利用に欠かせない重要なデータを管理する場所であり、万が一の停電などがあれば大問題に発展します。
そうした不具合を発生させないために、
- 安全なスペース
- 高セキュリティ
- 電源の供給
- インターネット環境
- 空調管理
- 防火管理
- 地震など自然災害対策
といった環境が必要なのです。



簡単に覚えておこう!
安全なスペース
大切なデータやそれらを保存する端末などを保管する場所ですから、堅牢な建物でしっかりと管理しています。
様々なリスクを想定、安全対策をした建物となっており、さらに日々の点検管理により安心安全な機能を維持しています。
高セキュリティ
セキュリティもかなり厳重に行われています。入退室や持ち込み品の管理はもちろん、建物内での人員の動きや環境変化までも厳重な監視体制で、24時間365日、常時チェックが行われています。
よく映画で見るような、部屋ごとやフロアごとのセキュリティ設備などもあります。
電源の供給
電源の供給がストップすれば大変です。記憶に新しいところでは、4月にLINEでのサーバー機器停電でトークの送受信や通話ができなくなるといったアクシデントがありました。
サーバー機器の停電はあってはならないことで、万が一事故が発生すれば社会的にも大きな影響を与えることとなります。
そのためにも安定した電源供給だけでなく、非常用電源の確保、さらには効率的かつ省電力での保守管理が欠かせません。
インターネット環境
データを安全に、スムーズに送受信するためには、高速かつ大容量の回線が必須です。
通信回線についてのメンテナンスも電源供給と同様に重要な要素。もしも回線がダウンすれば、これも大事故や大損害に繋がる可能性があるのです。
そういった事態への対策として、例えば複数の回線を引き込むなど、万が一に対応できる管理体制を整えています。
空調管理
スマホやパソコンなど、使用していると熱くなることがありますよね。サーバーなどIT機器には熱対策が必須で、データセンターなど大規模な施設では、大型冷凍機なども使用します。
オーバーヒートで回線不通などの事故が発生しないよう、厳重な温度や湿度の維持管理が必要なのです。
防火管理
データセンターでは防火対策も万全です。建物自体も防火対策がなされていますが、火災報知器、消火システム等も必須となっています。
一般的なビルではスプリンクラーなどの設置が多く見られますが、データセンターでは機器を守るため、不活性ガスやハロゲンガスの消火設備で対応しています。
地震など自然災害対策
データーセンターの建物は耐震性にも配慮されており、設置されるサーバーなども万が一の震災等で破損などが生じないよう対策が施されています。
こうした設備環境を整え、大切なデータを日々管理しているのがデータセンターなのです。
データセンターの設備管理の仕事に必要な資格


データセンターでの仕事や、どういったところなのか、ということを見てきましたが、社会インフラとして重要な役割を持つということがわかりますよね。
データセンターの求人では、資格より実務経験を求める企業もありますが、これらの仕事を安全かつ正確に行うために持っていた方が良い資格というのがあります。
データセンターの仕事というのはビルメンの一種であり、まずはビルメン4点セット
- 第二種電気工事士
- 危険物取扱者乙種4類
- 2級ボイラー技士
- 第三種冷凍機械責任者
これらがあるといいですね。
ビルメン4点セットについてはこちらで詳しくご紹介しています。


データセンターでは危険物やボイラー、冷凍機器などの資格は必要なさそうですが、大規模な空調や熱対策等における機器の設備管理で必要なケースが多いのです。
さらには、
- 第二種・第三種電気主任技術者
- 第一種冷凍機械責任者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
- 消防設備士(甲種or乙種第1~7類)
- 高圧ガス取扱責任者
といった資格があると有利です。
ビルメン5点セットでは、消防設備士は乙4・6・7といったところで十分ですが、データセンターでは、様々な消防設備が設置されており、いずれも対象となり得ます。
消防設備士の資格についてはこちらで詳しくご紹介しています。


さらに、ガス消火設備の設置があれば「高圧ガス取扱責任者」の選任義務もあり、こちらも有効です。
データセンターでは、この他にも選任義務のある資格があります。
- 電気主任技術者
- 冷凍機械責任者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
- 危険物取扱者(乙種第4類)
これらの資格があれば選任者として活躍することも可能です。



データセンターは社会のインフラを支える仕事。
ビルメンでもさらに厳重管理で社会的責任もあるデータセンターのお仕事。目指すのであれば資格だけでなく経験を積むことも考慮していくといいですね。