どれを選ぶ?アンカー引き抜き(引張)試験のおすすめテスター(試験機)はヒルティで決まり!

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最近なにかと言われるアンカーの強度問題。

筆者の担当している自治体では、国の会計監査でも取り上げられるケースがチラホラ……

今まで以上にアンカーと耐震計算は入念に品質を担保する必要があるので、アンカーの引き抜き(引張)試験は自分の身を守るために重要になってきます。

この記事では、アンカーの引き抜き試験をするための、おすすめのアンカーテスターを紹介します。

この記事に使われている写真は、筆者が個人でリースした製品を撮影したものです。無断での使用はお控えください。

目次

アンカー引き抜き試験(引張)試験のテスター

代表的なアンカーテスターを紹介します。

ヒルティ:アンカーテスターDPG100

もっともおすすめなのはヒルティのDPG100です。

  • コンパクト
  • セットが簡単
  • 床でも壁でもOK

迷ったらコレ一択です。

サンコーテクノ:AT-10DⅡ

画像引用:サンコーテクノHP

あと施工アンカー技士の実技試験で使った方もいるかもしれませんが、サンコーテクノを使う方もいます。

実際僕も使っていますが、

  • 装置が重くて持ち運びが不便
  • 壁に加圧できない
  • 三脚を立てるのがめんどう

アンカー筋の変位を数字で見れる機能はあるものの発注者が立ち会っている中で何本も試験をすることを考えると三脚はデメリットです。

ヒルティアンカーテスターDPG100の中身

おすすめしているヒルティのアンカーテスターDPG100を紹介していきます。

まずは外観です。

ちなみに今回はレンタルした製品を紹介しています。

いつものヒルティの箱に収納されているので、持ち運びもかんたん♪

重さは片手でヒョイッと持てるので箱を入れても7㎏から8kgといった感じです。(感覚的にはサンコーのテクノテスターの半分近い重さです)

続いて中身です。

整然と並んでいて、それでいてシンプル!

これはなくなれば一撃でわかります。

今回使用したM16のアンカー引き抜き試験で使用する部材を取り出したものが下記になります。

3つだけ!まじでシンプル!

洗練されたフォルムはこんな感じ!

非常にシンプルなので、レンタル業者さんから当日郵送で届いても、30分でアンカー引き抜き試験が実施できます。

「慣れてないから取り扱いが不安」

高級な機器(例えば埋設探査機やトランシット)を借りるとありがちな不安ですが、ヒルティのDPG100ではそんな心配は不要。

超簡単な2ステップ!ヒルティアンカーテスターDPG100の使い方

アンカーテスターヒルティ(DPG100)の使い方を簡単2ステップで紹介します。

①まずは始めに打設したアンカーボルトにアンカーテスターをセットします。

  • DPG100をアンカーボルトに入れる
  • 上から対象のナット(今回はM16)をねじ込み手で締める
  • ポチっと電源を入れて表示を「0」に合わせる

これでセットOK!

②加圧をする

ヒルティの箱に入っていたメガネレンチで右回り(普通に締め付け方向)に回すと、引張力が働いて、加圧されます。

加圧の値は、

  • 耐震計算の値
  • 建築設備設計耐震設計・施工指針のあと施工アンカーの値

どちらでも正解です。

常にビビってる筆者の場合は、耐震計算の1本あたりの引き抜き荷重の値(M16で9.5kNなどの計算値)にすることがありますが、のちのち耐震計算の値が変更になる恐れがある場合は建築設備設計指針の方がベターでしょう!

後々耐震計算の値が変更になる場合とは、

  • 機器の設計が甘く、質量が変更になる
  • ダクトやケーブルラックが取り付けられる

何も考えたくない場合は、建築設備設計耐震設計・施工指針の値を採用することをおすすめします。

下記に一例を示します。

M129.2kN
M1612kN

使用感、感想、手間や時間を告白

筆者は第一種あと施工アンカー技士やあと施工アンカー技術管理士の資格を有しております。

今までサンコーテクノのRTシリーズやトラスコのアンカーテスターを使用した経験がありますが、圧倒的に使用感はヒルティの勝利です。

一番助かるのは、発注者(監督員)の立ち合いの時に、時間がかからないこと。

三脚式のアンカーテスターではどうしても手間がかかって、監督員を待たせることになります。

そうすると、

  • 見なくてもいい現場の余分なところに目がいく
  • つまらない指摘をいただく

となり、悪循環に……

段取りはよく円滑に。

基本ですが、段取りの良さを叶えるツールをつかいましょう!

なぜやる?いらない?本当にやる必要あるの?

耐震計算とアンカーの試験をなぜやる必要があるのか?

それは過去に事件があったからです。

有名な事件とは、姉歯建築設計事務所による耐震計算書の偽装事件やネクスコで起きた笹子トンネルの崩落事故のこと。

本当にひどい話です。

筆者を含め、施工業者および発注者は一部のズルイ考えの人達の負の遺産を抱えて、これからの施工をする必要があります。

「自分達はしっかりと施工している」

その自負があるプロなら品質を確保するためにアンカーの引き抜き試験を積極的に提案・実施しましょう!

アンカーテスターのよくあるその他の質問

アンカーテスターの質問をまとめました。

壁への加圧はできますか?

ヒルティのDPG100でしたら壁への加圧も簡単に実施できます。

買ってますか?リースですか?

校正期限の問題もあるので、基本はレンタル業者さんからリースをしています。

リース先は取引業者により異なると思いますので、ご確認ください。

レンタル費用はどのくらいかかりますか?

取引量や場所によって異なるかと思いますが、7日間程リースして48,000円程度です。

まとめ:アンカーテスターはヒルティがおすすめ

自分達の施工を証明し、守るためのアンカー引き抜き試験。

手間取るめんどくさい機器を使っていたら、やりたくないのは当たり前です。

しかし!

ヒルティのDPG100ならお手軽に引き抜き試験が可能です。

ぜひ、一度試してみてくださいね。

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