総合電機メーカーのエレベーター部門に転職を決めた沖野さん(26)が執筆をしています。
私は産業用製品の工場で、8年5ヶ月働いてきましたが、エレベータメンテナンスは製造業に比べて儲かると実感して驚きました。
工場で作っていたのは、シーケンサ、インバータ、サーボアンプといった工場設備の制御に使われる製品です。
現職に不満は少なかったものの、工場では同じ作業の繰り返しで、毎日同じ工場の中・・・・・・
このままここに勤めていても何も得られないのでは?
一生この工場で働いて大丈夫?
と、仕事のやりがいを感じないライスワークに不安が押し寄せてきました。
私の作っているインバータは生活の中で目にすることがなく、街を歩いていても「これ俺が作ったんだよ」なんて話を誰にもできません。
- これから40年近く働く
- 繰り返し作業でいいのかな?
- もっと身近な生活に関わってみたい
そう思って身の回りの製品を見渡して通勤をしていたら、ビビッとくるものが目に飛び込んできました。
それは、エレベータメンテナンスの仕事です。
エレベータメンテナンスの仕事は、生活に密着し、人を支え、人を助ける責任のある仕事です。
私は意を決して、生活のためのライスワークから自分の興味をもてる「やりがい」のあるライフワークに転職しました。
この記事では、転職のきっかけや前職の製造業とエレベーターメンテンナンスを違いを比較してご紹介します。
私自身も転職先での新しい刺激や妻との生活が待ち遠しく感じていますよ。
この記事は、友人の沖野さんに書いてもらいました。
貴重な体験談なので最後まで読んでいってくださいね!
【体験談】製造業と比べてエレベーターのメンテナンスは儲かるのか?
エレベータメンテナンスは製造業に比べて儲かります!
8年間のメーカー製造業の経験を踏まえて、エレベータメンテナンス企業との違いを3つ紹介します。
年収の違い
25〜30歳の平均年収がこちらです。
工場勤務 | エレベーターのメンテンナンス |
300万円 | 400万円 |
エレベータメンテナンスの仕事は、回路を読み解く電気の知識と、エレベーターのカゴをつり上げる機械の知識の両方が必要になるので、工場勤務に比べ年収が高くなりやすいです。
工場での私の年収は約350万円でした。
一般の工場勤務より年収は高いですが、エレベータメンテナンスの平均年収には及びません。
工場勤務は、基本給が安く特別な手当はありませんでした。
それがエレベータの会社で面談をしてみたら、基本給とは別にフィールド手当が毎月18,000円つくというのです!
月に18,000円違うと、お昼ご飯を豪華にしたり、妻との旅行もちょっとふんぱつできますよね。
働き方の違い
エレベータメンテナンスの仕事は夜間勤務が多いと思われがちですが、実際は急な対応が少なく、一般企業と同じようなスケジュールで働けます。
私が配属された品質保証部は完全週休2休制です。
工場内だけでなく車でいろんな現場にいける楽しみが増えました!
品質保証部は設置されたエレベータの最終確認作業を行います。
作業の内容は、シーケンス試験、電磁ブレーキの動作確認、カゴを支えるワイヤーの確認、スイッチの動作確認などがあります。
シーケンス回路とは、順序立てて回路に電気の流れを作ることです。
例えていえば、順番に電気が流れていくピタゴラスイッチみたいなものです。
9月から働くのですが、新しい土地に行けることや、行く先々での昼ごはん選びのことを想像すると、楽しみで仕方ありません。
エレベータメンテナンスの仕事でも、配属される部署次第ですが完全週休2休制で夜勤なしの働き方ができますよ。
福利厚生の違い
私が転職するエレベータメンテナンス会社は充実した福利厚生がありますよ!
- 住宅手当
- 家族手当
- 出張手当
上記のような福利厚生があり、さらに今後子供を授かった時に利用できる育児休暇もあります。
また、フィールド手当ての18,000円とは別に昼食費の補助がでます。
電気や機械の知識が必要なのと、企業としてしっかりしているので下のような補助も豊富です。
- 自己啓発教材補助
- 自社製品購入補助
- 身だしなみ補助
身だしなみ補助って変わってますよ!他の会社では聞いたことありません!
身だしなみ補助とは、勤務で使用するスーツや、革靴、安全靴などの身だしなみを整えるための補助です。
その他にも、工場と比べて充実した福利厚生が用意されています。
工場 | エレベータメンテ | |
住宅手当 | 30,000円(独身は無し) | 40,000円 |
フィールド手当 | なし | 18,000円 |
家族手当 (扶養手当) | 8,000円 | 10,000円 |
エレベータメンテナンスは、人命にかかわる仕事なので大手企業の場合が多く福利厚生も充実しています。
転職のきっかけとエレベーター業界に決めた2つの理由
私の転職のきっかけは他の人と変わっているかもしれません・・・・・・
ひとつの事例として読んでいただき、参考にしていただければと思います。
転職のきっかけは結婚!!
私の転職のきっかけは結婚に伴う移住です。
結婚をするときに、妻から地元への移住を相談され転職をすることになりました。
奥さんに移住を相談されるまで、現職にやりがいを感じられずモヤモヤしていましたが、転職は考えていませんでした。
毎日仕事中は「魚の死んだような目」をしてました。
でも、なんでも前向きにどんどん動く妻をみて
「自分もやりがいをもって働こう」という気持ちになったんです。
でも転職活動をどう進めたら良いのかわからなかったので、私は転職エージェントに登録をして活動を進めました。
担当エージェントと面談を進め、自分の条件に合った企業を絞っていき、今回転職を決めた企業を見つけられました。
1:やりがいのある仕事がしたい
エレベータは生活に身近ですし、私自身も使うことが多いので、やりがいを感じて仕事ができると考えました。
今まで携わってきたインバータは生活で目にすることがなく、社会の役に立っている実感がなかったんです。
その点エレベータは、社会のインフラを支えていて生活に身近ですよね。
エレベータが動かないと、
- 荷物が多いときに困る
- お年寄りが駅の階段が大変になる
- 病院で手術室への患者さんの搬送が大変
- ビルの中で会社にいけない
本当に私たちの生活に大きく影響します。
実際、自分が骨折したときにエレベータを利用することがとても多く、旅先でエレベータがないと悲しい気持ちになることもありました・・・・・・。
人の生活や社会インフラを支えるエレベータに携わることで利用する人の役に立てるので、やりがいを感じて仕事をライスワークからライフワークにできます。
ライスワークとは、家をかったり家族との生活をおぎなうための仕事。
ライフワークとは、自分が興味をもって追い求める仕事。
私にとっては、毎日同じ作業の繰り返しの工場はライスワーク。誰かの役にたってることを実感できるエレベータメンテンナンスはライフワークだと感じています。
2:エレベータ業界の安定性
エレベータは生活を支える上でなくてはならないものなので、エレベータ業界は安定した業界と考えました。
近年、国内外で高層ビルが増えているので、エレベータはより生活に欠かせない製品になっています。
大事なことですが、エレベータの台数が増えれば、その分メンテナンスの仕事も増えていきます。
また、一度取り付けたエレベータがある限りメンテナンスが必要なので、エレベータが稼働する限り仕事がなくなることはありません。
今後日本の高齢化が進んでいくと予測されているため、高齢者がビルで生活するにはエレベータは欠かせないのです。
駅やデパート、公共施設でもエレベータは必須!
2022年に総務省が発表したデータによると、高齢者といわれる65歳以上の人は過去最高の29.1%です。
ほぼ10人に3人が高齢者になります。
総務省によると、2040年には35.3%が高齢者になると発表されています。
ですので、高齢化にマッチした技術系の仕事として、エレベータ需要は今後も伸びていくと予想し、エレベータ業界の安定性を感じました。
会社選びのポイントは3つ!
今から会社選びのポイントを紹介します。
私が転職活動で重要視したポイントは3つあります。
それぞれ詳しくご紹介します!
1:会社規模
企業としての地盤の硬さを確認しました。
資本金、従業員数、前年度売上高の分析を行い企業の大まかな規模を想像し、企業の安定性を確認しました。
私の場合は友人が簿記3級を持っているので、決算書から企業の財務状況、成長度を見ることができます。
企業を分析してくれた友人には感謝してます!
売上高が上がっているということは、企業の業績が上がり成長している証拠になるので、今後安定していけるのか判断しました。
自分で企業分析をしたい場合は、まずは業界を知るところから始めるのが良いです。
四季報業界地図は、専門の記者によって160以上のカテゴリにわけて業種の特徴やビジネスモデルが書いてあるので、傾向を知るにはおすすめですよ。
2:転職サイトの口コミ
実際の仕事と想像の仕事のミスマッチをなくすため口コミサイトを活用しました。
こんな仕事だろうと想像のみで就職してしまうと、実際の仕事とのギャップが大きすぎて早期離職に繋がる可能性があります。
口コミは、
- 転職会議
- Openwork
- ライトハウス
でチェックできます。
また、
口コミサイトは転職を考える人が口コミを書くので悪評の方が多いイメージですが、実際の業務内容を想像ができるので自分のイメージと仕事内容がマッチしているかわかります。
私は口コミ全てを鵜呑みにするのではなく、メリットデメリットを知るツールとして活用しました。
口コミの情報を整理し、業務内容が私の探していた仕事に近いものだと知ることができました。
また、実際に面接で業務内容の確認をしたところ、転職サイトに乗っている情報と同じだったので安心して入社できました。
入社後に、
「こんなはずじゃなかった・・・・・・」
なんて後悔を防げるので、口コミサイトを活用するのがおすすめですよ。
「転職するかわからなけど、非公開求人をみてみたい」
そんな人に少しだけ紹介します。
ポチポチと5問程度を答えてメールアドレスを入力するだけで求人をみれますよ。
僕も登録をしていますが、サイト内で「エレベータ」や「電気工事」で検索して使えるので使い勝手がすごくいいです。
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3:転職エージェントからの情報
転職エージェントから企業ごとの詳細情報を聞き、会社選びの参考にしました。
転職エージェントからエレベータメンテナンスの企業を4社紹介してもらい、働き方や企業の特徴といった情報を比較してもらいました。
自分では企業に問い合わせしにくいことをエージェントに代行してもらいました。
企業の求めている人材のイメージや直近5年間の離職率は普段手に入らない貴重な情報です。。
私が転職先の企業を選んだ理由は、
- 部署に活気がある
- 中途採用者が長く働いている
特に中途採用者の扱いは気になったので、長く働いているデータを見せてもらったのは説得力がありました。
実際の部署内の雰囲気や、中途社員の定着度を知ることで、私がその企業で長期的に働いていけるのか判断できる材料になりました。
私がエレベータメンテナンスへの転職活動で苦労したこと
エレベータメンテナンスを中途からやっていけるのか不安でした。
エレベータメンテナンスは専門知識が求められ、電気と機械の複合的な知識が必要な仕事です。
私の場合工業高校の電子科に通い、在学中に第2種電気工事士の資格を取得していたので、電気の知識は一般の方よりありました。
でも電気の知識は高校で止まってるし、エレベータの駆動機構の基礎知識やカゴの荷重計算など、機械の知識がありません。
不安に思っていましたが、面接の際、正直に面接官の方にお聞きしたところ、
「知識はもちろん重要ですが、知識よりしっかりとした社会人経験と個人の人間性を重視しているので問題ありません。」
と回答いただきました。
本当に良い会社だな。と感じてエレベータ業界で働くことに不安がなくなりました。
転職を考えた時、未経験の業種に行くことは不安が大きいです。
しかし、私は経験よりも私自身の人柄を見てくださる企業に出会えて幸運でした。
動かなければなにも変わらないので、これも妻の行動力に触発されたおかげかもしれません。
まとめ:エレベータのメンテナンスは会社選びをしっかりすれば儲かる
やりがい、年収面、業界の安定性を見てエレベータ業界に進むことにしました。
エレベータメンテナンスは専門知識が必要とされる仕事なので、現在の工場勤務より年収が高くなりました。
専門知識を習得する必要があるので、資格取得をしたり、入社してからの研修にしっかりと取り組んでいくことが重要です。
転職活動を通じて、やっていける自信が湧いてきました!
エレベータは生活インフラに関わる仕事で、人の命に関わる仕事だと思います。
その意味を正しく理解して、エレベータメンテナンスの仕事を通じて、社会の役に立っているやりがいを感じて仕事に取り組んでいきます!
年収も上がったので、夢だった海外旅行に行けるように頑張ってます!
沖野さん、がんばってくださいね!
たった1回の面接で年収とやりがいを一挙に両取りしたのはすごい!
でも動かないとなにも得られなかったんだよね・・・・・・
沖野さんのように、
「毎日同じ生活からやりがいを見つけたい!」
「俺はもっとできる!力を発揮したい!」
という人は1度でいいので転職エージェントに話を聞くのがおすすめです。
必ず転職する必要はまったくないので、自分の立ち位置や価値を知るために占い感覚で利用してみてくださいね。
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